子育て
1998年にコナン、2000年にショーナが誕生してから、私とドンドンの生活は変わりました。
常に子供が一番!と言うわけではありませんが、本当にいろいろな事が起こります。
子供達が成長していく間に、私達も彼らとともに、いろいろな発見をしたり、落ち込んだり、喜んだりして、
成長しています。
アイルランドで子育てをして、気づいた事、ここでしか体験できないような事、書き留めておきたいことを
徒然なるままに書き記していきます。
ちょっと嬉しかったこと 2005年2月
お弁当作戦 2005年1月
本物のサンタさんと偽物サンタの違い 2004年12月
日本紹介のプチ授業 2004年1月
添い寝とベットタイムストーリー 2003年8月
ベビーシッターのススメ 2003年5月 (月刊クーヨン2003年4月号より転稿)
子供達と猫のチップス 2003年4月
怒鳴らずに子供を叱ること 2003年4月
ショーナ3歳のお誕生日会 2003年4月
ステレオタイプを植えつけたくない 2003年3月
日本語の言葉遣い(コナンの女言葉) 2003年3月
アイルランドの託児所(クレッシュCreche)と幼稚園 2003年1月
アイルランドの迷子放送。 2003年1月
頭ジラミ戦争勃発! 2002年9月
ちょっと嬉しかったこと 2005年2月 昨日、コナンの友達のキーアンが我が家に遊びに来て、その後、キーアンのママ、マリーが娘リアちゃん(3歳)を連れてやってきました。当然のことながら、キーアンもマリーもリアも日本語がわからないので、私は英語で話し、彼らが帰った後も、引き続きコナンに英語で話しかけたら、 「ママ、何でコナンに英語で話すの?」 っと思いがけない答えが返ってきました。 「どうして?別に英語で話したっていいじゃん。ママの英語そんなにヘタ?」 っと聞くと、 「コナンは、ママに日本語で話して欲しい。」 「なんで?」 「そうしたら、コナンは日本語がもっともっと話せるようになるでしょ。」 こんなことを言われたのは初めて。私自身、意外なそれでいて嬉しいような...そして、この前の前(つまり2003年)のクリスマスの学芸会の帰りの話を蒸し返しました。 「コナンさぁ、ずっと前のクリスマスの劇の時に”みんなの前で日本語は使わないで!”、ってママに怒って言ったでしょ。あの気持ちはどうしたの?コナンは日本語あまり面白くないんだと思ってたよ。だったら、これからママはみんなの前でもコナンに日本語で話してもいいの?」 「うん、いいよ。みんなの前で話でいいよ。」 ...ということだそうです。 もちろん、我が家では相変わらず日本語を使っています(ドンドンもがんばってくれています)。また、いつ彼の気分が変わるかはわかりませんが、とりあえず、以前あったコナンの怒りぶりを見て動揺した私の気持ちは解消されたように思えました。昨年の夏の里帰り効果?、それとも、私が日本語の先生の仕事を始めた事?、コナン自身が結構アイルランド語やスペイン語など他の言語に興味を持っていること?彼の頭の中がどうなっているかはわかりませんが、今の”日本語を話したい気持ち”をずっと持ち続けてくれればいいなぁ、と母親は思うのでした。 |
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お弁当作戦 2005年1月 先日、いつものように家族みんなで夕食をとっている時、コナンが興奮気味に”ねぇ、ママ、スティーブンはねぇ、毎日自分で自分のお弁当を作っているんだよ。凄いでしょ。”と言ってきました。 ”それは、凄い凄い。”と言ったものの、心では”どうせこっちのお弁当って言ったって、フルーツとサンドイッチを詰めるぐらいだから、まぁ、子供でもできるわな。”と思っていたところ、ドンドンが”じゃぁ、コナンも自分のお弁当を作れば?ショーナのも作ってあげたら?”と言い、それに私が便乗して”パパも絶対コナンの手作りお弁当が食べたいだろうから、パパにも作ってあげてよ。”と言うと、もうコナン君気分よくして、”うん!毎日作ってあげるね♪”(ラッキー!これで三人分毎日作らないで済むーー、と思ったのは言うまでもありません。) そして、その日から毎晩(私はいつも次の日のお弁当をその日の前の晩に作ります)、コナンとショーナのお弁当作りが始まりました。っとは言っても、まだ5日目です。去年の夏に里帰りしたときに子供用包丁を買ってきて、夏休みの間にお野菜を切る手伝いをさせてたこともあり、コナンは結構上手に包丁は使えます。それを知っていて普段は入れても絶対食べない生のにんじんを入れてみたら?っと提案すると、得意げにピーラーでにんじんの皮をむき始め、子供用包丁を取り出して、トントントンと切ってきちんとお弁当に入れました。まぁ、切り方はこれカレーに入れるの?風の切り方ですが、本人はご満悦。もちろん、そのぶった切られた(荒い言葉で失礼)にんじんはドンドンのお弁当箱にも入りました。 みかんの皮もちゃんと自分でむいて、むいた皮はコンポスト用の容器へポイッ。これには、ショーナも参加して、ドンドンの分もフルーツを用意していました。横であまり見ていたら、あっちへ行ってと言われてしまい、終了まで見届けなかったのですが、まぁ、出来上がったサンドイッチのバターの量には驚き。特にショーナはバタコと言われるぐらいのバター好きで、サンドの中身はバターだけ。しかもバターの厚みが何と5ミリ。これには、指導しなければならず、次の日からはちゃんとハムも入れていました。 このお弁当作戦、長続きは期待していませんが、ドンドンは9歳ぐらいから自分でお弁当を作り始めたと言っているので、ちょっとは期待できるかしら? ちなみに、番付結果なるものは知りませんが、日本のお弁当はかなり高レベルだと思います。アイルランドでお弁当屋さんをだしたら、結構お弁当革命が起こってしまうかもしれません。 アイルランドのお弁当のレベル?、簡単で質素そのものです。そして、アイルランドでお弁当を作り慣れてしまったため、昨年の夏のコナン、ショーナの幼稚園デビューの時にお弁当作りで緊張してしまったのは何を隠そうこの私です。(笑) |
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本物のサンタさんと偽物サンタの違い 2004年12月 コナンとショーナは12月に入って4回ほどサンタさんに会っています。学校で見に行ったサンタのミュージカル、ドンドンの会社のキッズパーティ、昨日は学校にサンタさんが来て、ちびっこサッカーのパーティで見て...そして、コナンが、本物のサンタさんは本物のヒゲをたくわえているけれども、偽物サンタはヒゲが本物ではないから、ヒゲにひもが付いていて頭の後ろで結んでいる、っと昨夜、コナンのサンタさんにおける考察を述べられてしまいました。いやぁ、大きくなったねーコナン。そして、4回会った中、パパの会社のパーティと昨日学校に来たサンタが本物だそうです。 確かに、日本でサンタを信じていた頃の私は(そういう時期もあったのですねー)、サンタは日本人ではないから、街やパーティで見かけるサンタは偽物っと思っていたような気がします。こちらだと、サンタのコスチュームを着なくっても年中無休でサンタみたいな人が結構ゴロゴロいます。だから、子供達は”この本物のサンタさんがクリスマスイブにプレゼントを持ってきてくれるんだ〜”とスンナリ信じてしまうのでしょうか。 ちなみに、昨日学校に来たサンタさんには、”ルドルフ(赤鼻のトナカイ)は今歯が痛いから、おかあさんにちゃんとにんじんの皮はむいて上げてね、っと言うんだよ。”と言われたらしく、コナンもショーナも揃って私に、”サンタさんにはミルクを1杯とケーキ、ルドルフには皮をむいて食べやすく切ってあるにんじんを暖炉の前に用意してね。”と注文してきました。芸が細かいよ、サンタさん。(こちらのほとんどの家には暖炉があります。我が家もありますが、一回も使ったことなし。)そして、サンタさんが来たよという証拠を残すために、ケーキをちょこっと食べたり、ミルクを飲み干したり、にんじんにかじった後を残したりするのは、パパの仕事なのです。みんな芸達者! そして、今日、いつもお世話になっているクレッシュ(託児所)でクリスマスパーティがあり、また、本物のサンタが来てくれるとのこと。子供達はここ1週間(2,3週間?)ずっとハイ状態が続いています。そのハイ状態につきあうのにも結構体力が要ります。 |
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日本紹介のプチ授業 2004年1月 以前から、コナンの担任の先生に頼まれていた日本紹介のプチ授業をしました。22人の5歳児を相手に、約40分の短い時間で何を伝えたらいいのかなぁ、とここ数日考えていました。 結局、教えた内容は、 ・あいさつ(おはようございます。こんにちは。ありがとう。さよなら) ・コナンの幼児向け雑誌を見せながら、ポケモン、ハム太郎、ベイブレード、クレヨンしんちゃん、アバレンジャーが日本のアニメと言うことを教える。 ・日本がどこにあるか(世界地図を見せて、アイルランドの位置と日本の位置を比べる。) ・日本がどんな形をしているか。(日本の地図を見せて、山が多いとか東京はここです、等を話す。) ・日本の四季の話。(日本の絵葉書を見せながら説明。奈良の大仏や梅雨のあじさい寺、冬景色の富士山など) ・日本の建築物(京都、奈良のお寺さん、姫路城など)、着物、食べ物(おせち料理、しゃぶしゃぶ)、結婚式(神前と教会両方)、コナンのジージ、バーバ、遊園地、等の・写真を見せながら、説明。ただし、時間がなく、説明できなかった写真は先生にあずけ、先生が後で生徒に見せるとの事。 ・「桃太郎」の本を、英語の文章は先生が読み、日本語の部分は私が読む。 (これは、先生の提案によるもので、子供達に日本語のサウンドがどういったものかを聞かせたかったそう。) ・最後は、ジャンケンポンを教えて、何人か前に出てきてもらい、勝者に前もって用意した折鶴や兜、手裏剣をプレゼントした。 多少聴く気ないなぁ、という子供もいましたが、5歳児のわりには、ちゃんと指導が行き届いていて、質問があると手をあげて聞いてきました。 ・Japanには飛行機で行くの? ・日本の雑誌を見て、どうやって文字を読むの(右から左か)? ・日本の地図を指して、Chinese(この子供は中国人と日本人を混同していた、ま、ここでは当たり前です。)みんなここに住む? ・あじさいは英語でなんって言うの?(これは答えられなかった!) ・(奈良の大仏を指差して)これは何? ・プレゼントした折り紙を見て、これは何? などなど。 今回一番驚いたことは子供達の半数近くは耳がすごく良い事。私が”おはようございます!”と言うと、ちゃんとした発音でおはようございます!とかえってきました。(もちろん、コナンとショーナがサクラになったのは言うまでもありません。) わたしが、日ごろから英語の発音に悪戦苦闘しているのを横目に、何てことなくアイルランド語、英語の発音を言えてしまうコナンの聴力の良さを納得してしまいました。 今回のお話を受けたのは、クリスマス前でした。丁度その頃、コナンが日本語をみんなの前で話したがらなくなったり(私が日本語で話し書けるとやめて!と泣き出しそうになった)中国人をバカにするようなお遊戯を誰かから教えてもらってきたり、黒人の子嫌い、と言ったり、黒人、アジア人を軽視(ちょっと言い方がきついですが)する傾向があったので、何とか、ママの生まれ育った日本をちゃんと教えてあげたいなぁ、と思っていた矢先にお話を頂きました。 授業のための準備(と言っても、地図をケロッグの箱を再利用してかいたり、写真をアルバムにまとめたりの程度)には、コナンは特に協力的で、授業をする前の晩にドンドンが寝かしつけた時に、”ママが学校で授業する事を凄く楽しみなんだ。”と言っていたとの事。これには、ちょっと嬉しくなりました。 初めての5歳児相手の授業のわりには、私なりに手ごたえがあり、楽しく授業ができました。また、機会があれば是非パート2をしてみたいです。 |
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添い寝とベットタイムストーリー 2003年8月 我が家では大分前から(おそらく半年近く)、添い寝を一切しなくなりました。これは、ドンドンが言い出して、私もなるべく添い寝をしないようにしたのです。 最初のうちは、子供達はパパが添い寝をしてくれないのを知っているので、私にいつも”ちょっとだけ一緒に寝て〜”(いまだにショーナは時々聞いてきますが。)と言ってくるのでした。添い寝をしないことによるメリットは、自分の時間がもてる、デメリット(というのかな?)は、ちょっと寂しいな、ということです。自分の寝ている横でスヤスヤ子供が寝息を立てているのは、何とも言えなく平穏で幸せな気持ちになるものですから。 ベビーシッターさんが来るときは、もちろん添い寝なんぞしてくれないので、コナンショーナはもともと添い寝なしでもOKだったわけです。やはり、眠りにつく前と言うのは不安なものがあるそうで、その時に親にいて欲しいということなのでしょう。 添い寝をしなくなったからといっても、ベットタイムストーリー(おやすみ前の読書タイム)は欠かさずにしています。 先日、ショーナのお気に入りの絵本をビリビリに破くと言うハプニングがありました。読んでからおやすみなさいと言って、眠そうにしていたのに破いた後に、その破片を”おかたづけ〜♪”と歌いながら、洋服の入っている引き出しに入れていました。それ以来、破かれそうな本はクローゼットの上に置く事にして(到底彼女はとどかない。)厚紙で出来ている本は窓の横に置く事にしました。油断大敵です。 コナンは、この頃英語の方が楽になってきてしまって、選ぶ本も結構難しい英語の本を持ってきます。普通のアイルランド人の母なら簡単なのでしょうが、やはり、私は日本人。それに、出来れば日本昔話を読んであげたいのです。しかし、つい最近発見!英語の長めの物語だと、コナンは途中で寝てしまいます。よほど私の読み方が退屈なのでしょうか? いままで、日本語の長めのストーリーを読んであげたことがないので、今度試しに途中で寝てしまいそうな日本語の本を読んでみることにします。 英語で読む時に、必ずコナンに聞くの、”ママの読み方で、内容わかるの?”です。そうすると、”大丈夫よ。”と日本語で答えてくれます。まぁ、情けない話ですが、9月になったら、宿題をママがみることにもなるそうなので、今から私も練習しています。 |
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ベビーシッターのススメ 2003年5月 (月刊クーヨン2003年4月号より転稿) 子供をもつアイルランドの夫婦は、ふたりだけで食事に行ったり、パーティーや映画に出かけたり、夜に外出する機会が結構あります。あえて自分達で、そういう機会をつくる場合も少なくありません。私たち夫婦も、最低月に1回はレストランで食事するなど、外出するようにこころがけています。 日中働きに出ている私は、幼い二人の子供を抱えて専業主婦をしていた以前と比べると、かなり気分転換がしやすくなっています。それでも、夫婦だけでの外出は大切なのです。月にたった1回の、夫とのデートでも、育児にも生活にも、夫や子供との関係でも、メリハリが出るように思います。 近所に住む夫の幼なじみも、彼の妻は専業主婦ですが、金曜日には二人でデートと決めています。彼女曰く、ずっとふたりの子供といるのは、たのしいことではあるけれど、息抜きは絶対必要、とのことです。 このように、夫婦で出かける予定が入ったり、あるいは日時を決める前に、必ず行うのが、ベビーシッターに連絡を入れることです。 わが家でお願いしているふたりのベビーシッターは、ひとづてに紹介されたセカンダリースクール(日本の中学・高校)の5年生。年は16歳です。普段から甥や姪の面倒をよく見ている彼女たちは、小さい子になれていて信頼が置けます。 彼女たちは常に何人か依頼人を抱えているので、すくなくとも4,5日前には予約を入れないと、断られる事もあります。彼女たちにとって、夜、数時間の拘束で、しかも子供が寝静まった後は本を読むなり、ビデオやテレビを見るなり自由に過ごしてお金になるという仕事は、魅力的なアルバイトです。 日本で母親業をしている友人にベビーシッターの話をすると、「よく他人に、れおも10代の子に自分の子供たちを預けられるわねぇ。何かあったらどうするの?日本では考えられない。」と驚かれます。 けれども、アイルランドの10代の子たちは日本の高校生と比べて大人ですし、核家族化が進んでいるものの、日本と比べればきょうだいが多いので、子供の扱いが上手な子が多いのです。 ベビーシッターの週間に慣れているアイルランド人の夫は、「10代の子は何かと小遣いが欲しいわけだし、親にしても、娘が週末、簡単にドラッグが手に入るようなナイトクラブに入り浸るより、ベビーシッターのアルバイトをしていた方が心配ないでしょ」と、たまに私達夫婦の帰宅が深夜1時半過ぎになっても、ベビーシッターに気兼ねはしないようです。 もちろん、アイルランドでも家庭によっては、親や姉妹にベビーシッターを頼むこともあります。私達も、二人の子供がひとり寝できるようになり、下の子のナッピー(オムツ)が取れたので、10代のベビーシッターにお願いするようになりましたが、それまでは夫の母や妹に頼んでいました。しかし、彼女達にも自分達の生活があるわけですから、定期的に頼むのには気が引けていました。 ベビーシッターを頼みはじめた頃、子供達は親が出かけるたびに泣いていましたが、今では前もって話しておけば、わかってくれます。泣いても親が出かけてしまうことを知っているので、開き直ってベビーシッターと遊び、その後は添い寝なしでスンナリ寝てくれます。もちろん、ベビーシッターはビデオばかり見せるとか、あまり本を読んでくれないとか、子供達なりの不満はあるようですが、それにも、パパやママと比べれば気を使っているでしょうし、ベビーシッターが、何でも言える親と違うのは当たり前なので、私たちはあまり気にしていません。 そして、幼いうちは自分をおいて親が外出する事に納得がいかなくても、やがて、パパやママがおしゃれをして楽しそうに出かけるのを見て、「大人になると、楽しい事がいっぱいあるんだなぁ」と言う気持ちになってくれればいい、と思います。 アイルランドの老夫婦が元気で仲がいいのは、月並みな言い方ですが、よき親や、よき夫、妻であり、恋人であることを続けているからなのでしょう。楽しいひと時を過ごした親は、子供との時間も新鮮に感じられて、よく遊べます。ベビーシッターに子供達をお願いするのは、まさに一石二鳥、三鳥です。でもこれは、ムシが良すぎるお話でしょうか?
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子供達と猫のチップス 2003年4月 約1年ぐらい前に、何匹かの野良猫が立て続けに我が家にやってきました。結局、居ついたのは茶色のシマ猫で、コナンがチップスと名付けました。飼っているわけではないような、あるような、ただ夕飯時にうちに来れば、薄めたミルクとキャットフードをあげているだけです。 チップスは警戒心は全くないようで、人を恋しがる性格ですぐに大の字になって相手して〜!と甘えたいポーズをしてきます。子供たちはチップスと一緒に遊べるので彼(オス猫)が大好きです。昨年暮れから今年の3月初旬まで、行方不明になっていたのですが、戻ってきた時の子供達の喜びようは凄かったです。 私の実家にアメリカンショートヘアーの猫がいますが、2月の里帰りの時に子供達がからかって遊ぼうとしても見向きもされませんでした。アメショーの実家の猫は気位が高く、チップスの場合は、チップスの方から、遊ぼうよ、と寄ってきます。ミーちゃん(実家の猫)とチップスは性格が違うという事は、子供達もよくわかっています。 今のところ、子供たちは猫好きで、小さい犬は平気なのですが、大型犬は逃げ回るほど苦手です。いつか、犬を子犬から子供達と一緒に育てたいと思っていますが、犬は猫と違い、家族と常に一緒にいるのが幸せと感じるので、私が仕事している間は、日中家に誰もいないため、犬を飼いたくてもなかなか実現できません。 先日ショーナのお誕生日会のとき、チップスがみんなの前に現れました。口に何かをくわえていると思ったら、それは子うさぎでした。もちろん、グッタリと死んでいて、それを誇らしげに見せびらかすかのように口にくわえてやってきました。 ”あー!チップスが何かくわえているぞ!何だろう?” ドンドンが子供達に言ったら、ある子供の母親が、 ”あれは、チップスのオモチャのうさぎさんなのよ。本物のうさぎではないのよ。” と、興奮気味の子供達をなだめて、チップスを見せないようにしていました。当然、チップスは彼女にとってとんでもない野良猫となってしまったのです。 しかし、チップスが捕った獲物(?)を見せびらかすのは自然のことで、それを子供達にわからせるチャンスだったように思います。まぁ、そうとはその場では言いませんでしたが。 この頃、キツネ(どうやら我が家の庭先に住みついている様子)がチップスを何回か攻撃しに来るのですが、これも子供たちは見ています。残酷だけど、チップスに殺されてしまった子うさぎ、チップスを襲いに来るキツネ、これが現実で、絵本のお話ではありません。私は、自然をそばに感じながら育っていないので、こういった環境は子供達にとって素晴らしいことだと思っています。動物って残酷なものです。人間は、もっと残酷ですよね。 |
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怒鳴らずに子供を叱ること 2003年4月 Terrible 2をショーナがやっと脱したと思ったら、どうやら今度はコナンの反抗期です。年子(年齢差一歳半)が大変と言うのは、このことなのでしょうか。一難去ってまた一難。難とは書きたくないものの、日に日にコナンの態度が目に余るものになってきています。まず、ショーナいじめ、イジメというより、ちょっかいを出してからかう、私の言う事は全てはっきりと”イヤダ!”、都合悪ければ、ガラスが割れんばかりに大声で泣き叫び、床に大の字になって大泣きをする...これをするのは、全て家での話。外では(私の友達の家、コナンの友達の家、義母、義理の妹の家、もちろん、託児所やモンテソーリでも。)いい子ちゃんしています。もともと、子供は内弁慶なのです。そして、ショーナも右に習えで反抗して、大泣き攻撃... 私が外で仕事をしないで家にいる時の子供達の態度はブチ切れものです。 今現在の私の子育てにおける一つの目標は、怒鳴らずに叱りたいということです。でも、これがなかなかできません。子育てはある意味ゲームだと感じる私は、ゲームに大敗すれば、一日中怒鳴り続け、完勝すれば、上手く子供とハッピーに過ごす事が出来ます。(もちろん、勝ち負けではないのはわかりますが...) 以前、お尻ペンや、手をぶったりの体罰を与えていたのですが、これはやめました。結局、”ママお尻ぶった〜”で終わってしまい、私が本当に言いたいことが子供に伝わらなかったからでした。 義母が以前からしている、”Bold step (悪い子用のステップ)”を今は我が家で取り入れています。これは、反省のステップのようなもので、悪いことをしたら階段の一番下の段に一人で座らせ、心から反省したら、謝り気になさいというものです。子供は、遊んでいた仲間から離れたりシカトされたりするのが、一番身にしみると言う事で、あえて、一人で反省させると言うもの。これは、なかなか効果的です。 しかし、このボールドステップに座らせるまでが大変。そこで、また私は怒鳴ってしまうわけです。 要は、子供との接し方、遊び方なのだと思います。最初から、真剣に子供と遊びに取り組めば子供の満足度がかなり高くなるし、子供達をよく観察して疲れさせないようにするとか、外で思いっきり遊ばせるとか、まだまだ他にあると思います。 ただ、母親も人間ですから。子供達が仲良く遊んでいるなぁ、とわかれば、お茶ぐらいは飲みたいし、ピアノだって弾きたくなるし(これは、現在の私のストレス解消法の一つ。)、本も読みたい、PCもちょっと、友達と電話で話そうっとやっていると、またギャング達がギャーギャーとやってきます。特に、コナンぐらいになると口も達者になり、ブチンと来てしまうようなことも平気で言ってきます。それで、私が叱るよりも怒ってしまうというパターン。まだまだ修行が足りません。 ちなみに私の義母は、9人も子供を育て上げ、その上、他の子供達も面倒をみるという子育てのプロなため、彼女のアドバイスはかなり的確でためになります。彼女の子育ての柱になるものは、褒めて育てる、子供の短所をつつくような事はせず、長所をより伸ばしてあげるような褒め方をする、決して子供だからと上から見下すような事はせず、対等に話を聞く、です。(外国人嫁の観察) 口で言うのは簡単です。ただ今、3歳児4歳児の子育て真っ最中のイチ母親のブツクサ独り言です。 |
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ショーナ3歳のお誕生日会 2003年4月5日(本当の誕生日は3日) 待ちに待ったショーナ3歳のお誕生日。Terrible 2(悪魔の2歳児)から脱出です。コナンの影響が大きいのもあり、普通の3歳よりも成長が早いように思います。それでも、まだまだパパっ子の甘えん坊さんです。 お誕生日会は、ショーナが招待したい友達を呼びました。近所の友達、いとこ、クレッシュの友達とコナンを入れて7名がお祝いに来てくれました。子供の親、おばあちゃん、おばさんも来てくれました。 天気がよかったので、始まりの2時からお開きの5時半まで、ほとんどチビッコ達は外で遊んでいました。勿論、ドンドンとGer(Jackのお父さん、ドンドンの幼馴染)が監視役(?)兼、一緒に遊んでくれるオトナとしてずっと外にいました。そのため、私の苦心作のケーキもちょろっとハッピーバースデーの歌を歌ってイチゴをちょろっとつまむ程度で、またみんな外に出て行ってしまいました。 驚いたのは、プレゼントの数々。キッズパーティと私達は思っていたのに、凄い内容でした。今まで、コナンやショーナがお誕生日会に呼ばれたときは、本当に大したプレゼントを持たせていません。それなのに、キャラクターもののグッズだとパズルとか、赤ちゃん人形3体、しかも1体は、紙製のナッピーやら哺乳瓶やら全てついているし、その他、普通の赤ちゃんを乗せてもおかしくないような赤ちゃん人形用のバギー(ベビーカー)ともう一台のバギー(これは比較的普通目)、おばあちゃんからは洋服、叔父さん夫婦からも洋服... 日本と同じでお返しプレゼントをするのですが、Happy bagと言って、ただお菓子が入っているだけです。このプレゼントの量と言うか、質と言うか、これはたまたま今回だけだったのでしょうか? ドンドンも驚いていました。ただのキッズパーティで、大人たちは来たけれども大人達用の持て成しは皆無に近かったのです。 そうそう、ショーナはこの前のクリスマスに親戚からラルフローレンのダウンジャケットを確かもらいました。これって、私達の親戚や友達がやりすぎなのでしょうか?それか、私達がセコイ?それとも、アイルランドってこんなものなのでしょうか? |
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ステレオタイプを植えつけたくない 2003年3月 ショーナの髪の毛がボーボーに伸び放題なので、何回も彼女に髪の毛を結わこう、と言っても、”ゴーゴー(なぜかこちらで女の子の髪を飾る輪ゴムをこう言います)つけるのイヤ!”と断られてしまいます。それなので、私が”じゃあ短く髪の毛を切るしかないね。”っと言ったところ、コナンが”モーラ(私の義理の妹)が言ってたよ。女の子は髪の毛が長くって、男の子は髪の毛が短いんだって。ショーナはガールだから、髪の毛長い方がいいんだよ。だから、ママはショーナの髪は切っちゃだめ。”と訴えてきました。ショーナはその話を聞いてうなずいているだけ。 日本では、よくあると思います。”男の子だから泣かない。”とか、”あなたは女の子なんだから、○○してはだめ。”とか。わたしは、兼ねてからこういった固定観念というか、男だから、女だからこうすべきみたいなのに抵抗がありました。アイルランドに住んで以来、聞いたことがなかったので気持ちの上では清清していたのですが、子供が生まれてからは、結構耳にするようになりました。 実際に身近でいます。私の旦那様、ドンドンの幼馴染です。 幼馴染の奥様Ruthが、やはり私と同じような事を考えている人で、旦那さんが、息子のジャックがピンクのボールを好んでいるのを見て、"ジャック、ピンクはガールが持つ色だから、そのボールで遊ぶのはやめなさい。”と言って、それを聞いた彼女は”そういったステレオタイプを植えつけたくないと思ったけど、なかなかわかってくれないのよ。実際に、ボールはたまたまピンクだっただけで、大きさとか持ちやすさがジャックは気に入っていただけなのに。”とボヤいていました。 これと似た話が、我が家にもあります。コナンの一番好きな色はピンク。ショーナもピンクが好きなので、いつもピンク色をしたコップやお皿を取り合いしています。これを見ているドンドンはコナンの将来まで心配してしまうようです。実際にピンクは子供達にとって綺麗な色だし、普通は青が男の子の色、っと言うのもオカシナ話なので、私はそのまま放っています。 コナンが生まれて間もなかった時に、丁度イタリア人のサッカー選手デルピエロに人気があって、私が”コナンは絶対にデルピエロのように長髪がいい!”と言ったら、ドンドンが真っ青になっていました。ちなみに、ドンドンにも何度もロンゲにしてみればっとすすめたのですが、彼の35年間の人生で一回も長髪にしたことはないそうです。 こう言う所が、リベラルじゃないんですよね。まぁ、髪が短いのが好きと言うのはあくまでも好みですけど。 とにかく、ショーナの髪の毛はばっさりと行きます。 |
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日本語の言葉遣い(コナンの女言葉) 2003年3月 子供達、特にコナンの女言葉が男児の言葉に変わりました。里帰りの最初の2週間は、オカマ言葉まっしぐらだったのですが、4週目ぐらいから、”僕”と言うようになり、今は、ちゃんと男の子の言葉になっています。 里帰り前の時は、コナンがウルトラマンと怪獣を戦わせて遊んでいる時は、”わー!ビルから落っこちるわよー。怖いわよー。””死んじゃうわよー”(←ウルトラマンの発言、念のため。)っと、ひ弱なウルトラマン、怪獣を演じていました。それが、前は”○○したいのよー”だったのが○○したいよー!”と言え、妹から何かを取り上げるのも、以前は、”これとっちゃうわよー。”だったのが、”これとるぞ!”とまで言えるようになりました。感動。それに、○○じゃん、も言うようになりました。これは、相模原の悪い言葉で、私が使い続けているから、コナンも使ってしまった訳です。 我が家の中では、4人とも日本語を話す事にしています。子供達が生まれる前、いえ、結婚する前から、ドンドンと私は、英語と日本語を一日交代ごとにしていました。コナンに言葉が芽生え始めてから、英語にしていたら、恐らく日本語を話す機会がなくなるだろう、との心配から、我が家では日本語ルールです。 それでも、コナンとショーナの間では、英語の方が多いです。それと、この前の里帰りの時に、私の父が、”二人とも疲れてくると英語になるみたいだ。”と言っていました。クレッシュでは、英語ですし、モンテソーリでも誰一人として日本語は話しませんからね。子供同士で遊ぶとこうなってしまうのだと思います。 その女言葉の源は私にあります。つまり、ドンドンの日本語も妙に女っぽいです。たまに(本当にたまーに)口げんかをする時は、英語を使った方がスッキリします。それとか、ドンドンから日本語で励まされた方が、やさしく聞こえて、”あぁ、なんて優しい私の旦那様。”なんて思えてくるものです。 |
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アイルランドの託児所(クレッシュCrecheフランス語だそうです。)と幼稚園 2003年1月 今現在、息子コナンは4歳でモンテソーリ(Montessori)に木曜日を除く月曜日から金曜日までの午前中に通っています。モンテソーリが始まるのが9時のため、朝一にドンドンがクレッシュへ子供二人を送ります。(ドンドンの仕事は8時半始まり、私は8時15分始まりだから、朝のお見送りはお父さんの仕事。)、その後、クレッシュの人がコナンと他のモンテソーリに通う子供たちと一緒にお見送りをして12時になると迎えに行ってくれて、午後はクレッシュで私が迎えに行く5時ぐらいまで遊んでいます。娘のショーナは2歳で朝一からクレッシュにいます。 日本も同じだと思いますが、働くママがいる家族にとって、信頼の置けるクレッシュを探すのは至難の業です。人づてに聞くのが一番確実だと思います。アイルランドの場合、各カウンティーがHealth Boardを設けているので、そこに登録されているクレッシュあるいはチャイルドマインダー(クレッシュより規模が小さい。乳飲み子は面倒を見る大人一人に対して2人までとか細かい決まりがある。)だと信頼が置けると言われています。登録されていなくても、もちろん、信頼の置けるところはあると思います。これって、日本の認可無認可と同じなのでしょうね。 |
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アイルランドの迷子放送。 2003年1月 日本のデパートとかの迷子放送は、”ピンポンパポーン、迷子のお知らせをいたします。赤いトレーナーとジーンズをお召しの3歳ぐらいのお子様が迷子になっておられます...”と言うような感じだったかと思う。アイルランドで知り合った日本人のママ友達から、アイルランドって迷子放送がないって聞いていたんだけど、あったよあった! 娘ショーナがやってくれました。まさか、彼女が迷子になるとは!焦った!だって、リムリックとは言え、あのリムリック(アイルランド国内でStab city(刃物による犯罪が多い)で有名)。しかも、西の端っことはいえヨーロッパ。お隣イギリスでは誘拐殺人とか結構あるものね。ベルギーとかドイツでも、人さらい団体なるものが存在するとかTVでやっていたし。 子供服のお店アダムスで息子コナンと今度妹の結婚式で着るお衣装を選んでいたら、ショーナがいなくなった。クレセントショッピングセンターはそんなに大きくはないけれど、ちょっとわかりにくいレイアウトになっていて、四方八方探しまくっていたら、”赤いジャンパー(セーターとかトレーナーの事をこう呼ぶ。日本で使うジャンパーとは違う。)とブルージーンズ、赤の靴を履いた3歳ぐらいの子がSASHA(女性服店)前にいます。髪の毛の色は茶色です。”っとそっけなくセキュリティーの男性がアナウンスした。ゲ、それは私の娘だす。コナンと手をつないで走った走った。そしたらいましたよ、お嬢。ニコニコ笑っている。横にやさしそうなブロンドのお姉ちゃんがいて、”She is very good. She does not cry at all."と言っていた。より一層ニコニコしている。そのお姉ちゃんが行ってしまった後、おかあちゃんは涙が出てしまった。よくないことばっかり考えていたのと、ショーナに”もう、ショーナちゃんと会えなくなっちゃうと思ったよ。”っと自分で言った言葉に泣いてしまった。でも、ショーナはニコニコしていた。 あぁ、こんな事でパニックしていてはいけない。やっぱり、面倒でもちゃんとトロリーを使うとか、ベビーカーを使うとかすればよかった。ドンドンに言ったら、それがリムリックシティーじゃなくってよかったね。と言われた。その通りだ。反省。 |
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頭ジラミ戦争勃発! 2002年9月
とりあえず、今のところはシラミ戦争は停戦中といったところです。また9月の入学シーズンになるともらってくるのかなぁ? こわー。 |
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